アメリカでワクチンから農薬検出
最初に誤解のないようお断りしますが、これは今接種が進んでいる新型コロナウィルスのワクチンではなく、2017年の話になります。
この時、問題となったワクチンは
・インフルエンザ
・ジフテリア
・B型肺炎
・肺炎球菌
・新三種混合(はしか・おたふく・風疹)
ウィルス、細菌関係なくこれらのワクチンから農薬グリホサートを検出しました。
なんで、ワクチンに農薬の中でも毒性の強いグリホサートが検出されたのか?
少なくともワクチン製造現場での混入などあり得ません。
すぐに調査が始まりました。
餌に残留する農薬が蓄積?!
調査が進むと、意外な盲点が発覚しました。
混入源はワクチンの安定剤として使用していたゼラチンでした。
このゼラチンは豚のへその緒から精製したものでした。
なぜ豚のへその緒に農薬が混入しているのか?
原因は餌にありました。
餌は遺伝子組み換えトウモロコシが中心です。
遺伝子組み換え作物は当初、
『虫がつきにくい性質に遺伝子を組み換えてあるので農薬がいらない、もしくは少なくて済むのでより安全に栽培できる』
との触れ込みでした。
遺伝子を組み換えることにより、葉や茎などに神経毒を作り出す機能を与え、それを食べた虫を退治できるというのです。
その時点で、
「それって食べ物としてどうなの?」
という疑問が湧きますが
「人間は、葉や茎を食べるわけじゃないので安全」
だそうです。
しかし蓋を開けてみれば、要らないどころか、たちまち耐性をつけた虫が出現し、前より強い農薬を使わなくてはならない事態に陥っています。
世界に逆行する使用基準
グリホサートについての安全性については、ネット上でも賛否両論です。
人間の尿から検出されることもあり、日常の食事からもいつの間にか摂取しているのが伺えます。
これについて
「検出はごく微量で、ただちに健康に影響を与える量ではない」
という見解も見られますが、アメリカではこの農薬との因果関係が認められるガンなどの健康被害が訴訟となり、農薬製造メーカーの敗訴が続いてます。
先のワクチンから検出した問題が明るみになった後、全米のお母さんたちが遺伝子組み換え食品とこの農薬の問題を重く見て、排除する動きが活発になりました。
ところが同時期に、日本ではこの農薬の使用基準を大幅にゆるめる方向へ。
この時期のお散歩で注意したいこと
現在、100円ショップでもグリホサート成分を含む農薬・除草剤が手に入ります。
ホームセンターなどでも、商品名はまちまちですが、これを含むものはたくさんあります。
家庭菜園や農地だけでなく、道路や公園の除草にも使用されています。
アメリカで初の勝訴となった男性は、仕事で校庭の除草に使用してガンを患いました。
日本の学校で、どの程度使用されているか分かりませんが、犬との散歩で怖いのは道端や公園などで使用されている場合です。
匂いを嗅いで、鼻についたものをなめた場合、ある程度の濃度や量であれば嘔吐や下痢といった症状かもしれませんが、問題はそこまでの症状が出ない量・濃度だった場合です。
例えばいつも行く公園や、道沿いで知らないうちに少しずつ摂取してしまうケースです。
数か月後、もし農薬が原因で肝臓や腎臓に症状が出ても、因果関係を証明するのは困難でしょう。
しかし豚の胎盤に蓄積されていたように、犬や猫の体にも蓄積していく可能性は高いと思います。
原因不明の下痢や嘔吐の中には、こんな原因も考えられるのです。