過去最大の発生数!鳥インフルエンザ
毎日のように、鳥インフルエンザの発生が報道されています。
西日本を中心に発生しており、すでに313万羽を超えています。(2020年12月11日現在)
東日本では今のところ養鶏場での発生はないものの、北海道・新潟で野鳥の感染は報告されているので、油断できません。
今年は世界的に高病原性の鳥インフルエンザが発生しています。
1月に中国・デンマークなどでH5N1の発生が始まり、8月、9月にはネパールやベトナムでもこの型が出ています。
一方で日本で発生しているH5N8は、ロシアや中国で秋口にも発生している型で、この時に渡り鳥が運んできたのかもしれません。この型が今年最も発生数が多い型です。
北米では他ではほとんど出ていないH7N3が出ていますが、同じ型でもサウスカロライナ州で発生したものは強毒性だったものに対し、ノースカロライナでは弱毒性で、変異しているのかもしれません。
ウィルスの戦略
鳥の世界で猛威を振るっているインフルエンザですが、ご存じのように人間界の方では、記録的と言っても良いほど発症数が減っています。
なんと例年の600分の1!!
この発症数の少なさは『マスク・手洗いなどが徹底しているおかげ』という意見も出ていますが、コロナもインフルエンザも飛沫によって感染するウィルスです。
インフルエンザがこれほど減っているのなら、コロナも減少傾向になるはずです。
何が起こっているのでしょうか?
まるでウィルス同士が流行の談合でもしているかのようです。
流行会議?!
ころな:「え~、今年は新人をデビューさせたので、皆様どうかよろしくお願いします」
いんふる:「ころなさんの新人は久々じゃないの?」
あでの:「そうだよね。しかもいきなり世界デビュー」
いんふる:「じゃあ、うちは人方面は控えめにしとくよ」
あでの:「うちも。他の生物の方回るようにする」
という相談があったかは分かりませんが、まるでそんな話し合いがあったかのようなふるまいに見えます。
ウィルスは宿主となる生物がいないと増殖できません。
しかし宿主の取り合いに労力を払うつもりはないようです。
他のウィルスが、特定の宿主に勢力を伸ばしている時は、かち合って望んでいない遺伝子組み換えが起こることを避けているように見えます。
人のインフルエンザがこれほど少ない年に、鳥インフルエンザが過去最高という現象が起こっている今。
ニューヨークで発生した猫インフルエンザも、鳥インフルエンザからの変異株でした。
最も新しい犬インフルエンザは、2年前に中国で発生したH1N1型。これは豚インフルエンザからの変異株です。
犬猫のインフルエンザウィルスは、まだワクチンも特効薬もありません。
その上、新しい感染症なので、抵抗力を持っている犬猫もほとんどいません。
今のところ日本国内での発症は報告されていませんが、野鳥や家畜からの変異は想定しなくてはならないと考えています。
関連ブログ⇒馬と犬インフルエンザ
関連ブログ②⇒ウィルスの戦略
関連ブログ③⇒猫インフルエンザの大流行
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