top of page

お問い合わせから№14(よく吐く、乗り物酔いしやすい)


例え病院で「病気ではない」・・と言われても、しばしば吐く姿を見ると心配になるもの。



猫が毛玉を吐いた時は、むしろ健康な証拠で

「ああ、ずいぶん溜まっていたのね。お腹に詰まらなくて良かった」

という感じですが、未消化物を吐いたりすると

「何か悪いものでも食べたのかしら?」

と心配になるかもしれません。



もちろんその可能性も全くないとは言えませんが、猫にしろ犬にしろ吐いた後、ケロリと何もなかったようにしている場合は、まず心配がないと思います。

未消化物を吐く場合&乗り物酔い

食餌からあまり時間が経っていない場合、消化途中のものが混ざっている時があります。

そんな時、吐いたものをまたすぐに食べてしまうこともありますが、これは胃の気が乱れている状態だと考えます。



よく車酔いしやすい子がいますが、実はそういう時も同じような状態が起きています。

基本的には体を温め、余分な水分を調整するような食餌にします。


主タンパクは、鶏肉、羊肉、赤身の牛肉などから選び、ニンジンと一緒に柔らかくなるまで煮込んだスープにします。




このケースでは未消化物を吐くからと言って、消化能力そのものに問題があるわけではありません。

本来上から下へ流れるべき”気”が逆流して、胃に入ってきた食べ物を押し戻してしまうことで起きます。



原因としては冷えやストレスなど、いくつか考えられます。

ただ一言で『ストレス』と言っても、例えば

・留守番が長かった

・飼い主さんの生活パターンに変化があった

といった精神的なものから、暑さ・寒さといった季節的変化によるものなど、一見些細な変化でも気の乱れは生じます。



乗り物酔いなどは、まさに短時間での急激なストレスの典型です。

そのためこれらの症状は、東洋医学的には同じ対処法になります。


家庭でできる簡単な対応策

用意するもの:生姜 2片

        水180ml


作り方:材料を鍋に入れ、5分ほど煎じます。

火を止めたらそのまま人肌くらいの温度になるまで冷ましておきます。

冷めたらスプーンやシリンジなどで飲ませます。


目安分量:猫・小型犬(7キロぐらいまで) 2.5ml~5ml

     中型犬  10ml~30ml

     大型犬  40ml~60ml


あくまでも目安なので、飲ませる量に関してはあまり神経質にならないで下さいね。

無理やり飲ませて、新たなストレスを生むきっかけになっては元の木阿弥。



車酔い対策なら、これを乗車60分から90分くらい前に飲ませて下さい。

それ以外の嘔吐対策には、吐いた後与えて下さい。

生姜が冷蔵庫にない場合

カモミールティ(ジャーマンカモミール)もお勧めです。

ティーバックなら使いやすく、比較的保存が効くので、常備しやすいかと思います。

カモミールティも胃の気を調整し、余分な水分を飛ばしてくれます。


↑あくまでも目安ですが、赤い点のあたりです。


また嘔吐を鎮め、胃を整えるツボ足三里(膝のすぐ下の外側。脛骨の外側の筋肉の中央辺り)を、小さな円を描くように10秒ほどマッサージするのもお勧めです。

マッサージと言っても、揉むというより撫でるような感じでやさしく。




一日に何度も吐いたり、吐き方が激しい場合、また体を触られるのを嫌がる場合は、肝臓をはじめとした他の臓器の異変が考えられます。

そのようなケースは、必ず獣医師による診察を受けて下さい。



#ペットフード #春夏秋冬 #犬 #手作り食 #シニア犬 #食餌悩み #東洋医学 #青い森工房 #猫 #シニア猫 #嘔吐 #乗り物酔い #生姜 #カモミール #ツボ #足三里 #漢方 #吐き戻し

bottom of page