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30品目食べた結果~栄養学の限界と栄養疫学の可能性


厚労省のホームページから消えた目標

1985年に厚生省(現・厚生労働省)が『健康づくりのための食生活指針』を発表し、その中に「1日30品目を摂取すること」が目標に掲げました。

ところがこの目標は、2000年に突如削除されました。


なぜならそれを実践した結果、体重増加など、健康に関わる数値が改善するどころか悪化傾向にあったからです。


そもそもなぜ『30品目』という数字を出したのか、今調べても科学的な裏付けのある根拠が見つかりません。



まあ、科学的な根拠・・と言っても、悲しいかな分母に何を設定するかで、データの見え方が変わります。


それによって

『90%以上の効果』

『82%の人に問題が見られなかった』

などと結論づけることも可能になりますが、論文全体をよく読むと『???』ということもあります。


『普通、それを分母にするか?』

とか

『研究期間中は、確かに問題はなかっただろうけど、こんな短期間じゃ問題が出る前に研究を終了させたのか?』

などと悶々とすることもしばしばです。



だから科学的データというのも、論文があるから信頼していい・・というわけではないんですね。

(どうしてもニュースになる時は、結果だけセンセーショナルに伝えられますが・・)



確かに”30品目”とか”〇〇カロリー”とか、数字で示されると分かりやすいし、目安にしやすいということはあると思います。


ただたくさん食べても太らない人(犬や猫も)がいたり、その逆もあったりと、カロリーや食餌量での栄養管理が全ての人に当てはまるわけではありません


そこで最近注目を浴びているのが『栄養疫学』という考え方です。


そもそも疫学とは

伝染病を対象にした研究から生まれた学問です。

栄養学は感染症の蔓延から生まれた学問なので、どちらもきっかけが似ています。



きっかけは似ていますが、栄養学は

『感染症に罹っても軽く済む人、重くなる人の差は、食事に関係しているのでは・・』

という研究に広がりました。


一方、疫学の方は

集団を対象として伝染病の発生原因⇒流行状況⇒その予防』

という研究としてスタートしました。

そこから伝染病だけでなく、

公害

・生活習慣病

・地震などの災害

・交通事故などの人災

などの発生原因、分析、その予防を導く研究に広がり、現在は公衆衛生や予防医学の基礎として、非常に信頼される分野になりました。



つまり栄養学は個人を対象にしてデータを積み重ねていったのと対照的に、疫学は集団を対象にして調査します。



さきほど挙げたように、個人の栄養状況というのは食べる量も、吸収できる栄養素の量もまちまちです。

データを取る対象が、大学生なのか高齢者なのかでも変わるし、大学生でも日々運動をしている人と顕微鏡を覗いている人では同じ年齢、性別、体形でも差が出ます。

そのへんの栄養学の弱点を、疫学と組み合わさることで、より実証的な根拠がプラスされるのです。

栄養疫学で具体的に何が分かる?

例えば『ビタミンC』の効果は、多くの方が知っていると思います。


しかしそれがヒトを含めた生きた動物の体内に入ったら、具体的にどんな動きをするのか・・というのを科学的に検証するのは非常に難しい。




そこである集団を対象に一定量のビタミンCを継続的に摂取してもらい、例えば

・関節の状態

・肌の弾力

など何らかのターゲットを決めてデータを集める。


集団が10人とか20人だと信頼の高いデータは取れませんが、2000人とか1万人になると、何らかの傾向が見えてきます。



そうやって

『この年齢層のこういう生活習慣のある人が、1日〇㎎のビタミンCを継続摂取すると、関節にこのような変化が見られた』

という結論が導かれる可能性があるのです。



このような研究結果が出ても、『ビタミンCは1日〇㎎が正解』ということにはなりませんが、少なくとも机上の理論値より、よっぽど実態に近い数字が見えてくるでしょう。


こうして日々栄養と健康を追及する研究は進化しています。

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