「一体、どうなっているんだろう?」
このデータを初めて見た時の感想です。
(一般財団法人 農民連食品分析センター⇒食パンのグリホサート残留調査)
スーパーやコンビニで、いつも見かける商品ばかりです。
〇熟、ダブル〇フト、〇仕込みなどなど・・・。
それらから残留農薬が検出されています。
お子様に大人気のアニメキャラクターのミニスナックからも!
こんなことになった原因の一つとして考えられることは、2017年12月に厚生労働省がグリホサートの残留基準を緩和したこと。
小麦は従来の6倍(5ppm⇒30ppm)
蕎麦は150倍!(0.2ppm⇒30ppm)
サラダ油の原料としてよく使われるヒマワリに至っては400倍!!(0.1ppm⇒40ppm)
「これまでの基準が厳しすぎた」
「パンから検出されたと言っても、基準値内だし微量」
と主張する声も聞きます。
ただパンって、
小麦粉を製粉⇒他の材料も混ぜる⇒発酵⇒高温で焼きあげる
その過程を経てもなお、残留することの異常さ。
今なお、放射性物質に対しては神経をとがらせている人も多い中、農薬に対しては反応が鈍いのはなぜでしょう?
そもそもグリホサートはその危険性の高さから世界各国が使用禁止(最低でも規制強化)に向かっている最中、何故か日本だけが規制を緩和しました。
『微量なら問題ない』という成分ではないのです。
実際この農薬が原因となった重篤な病気の訴訟が世界中で起きています。
これを主成分とする製品は、CMでお馴染みのラウンドアップ他数十種類流通しており、ホームセンターや100円ショップでも簡単に手に入ります。
それを農地だけでなく、家庭菜園や校庭、アスファルトに隙間に生える除草にも使われています。
しかし家庭用のものでさえ
『肌の露出を避け、マスク・ゴーグルを使用して散布して下さい』
という注意書きがあります。
そんな注意書きがあるにも関わらず、開発企業は
「牛乳のように飲める、自然にも大変優しい除草剤です」
と言っています。
(飲めるものなら飲んでみて欲しいものです)
犬が散歩中に舐めるどころか、接触したり、吸うだけでも大変危険な成分だと思っています。
犬猫の体調不良の原因として、
『街中や窓から流れ込んできた農薬』
も頭にいれておかなくてはならない時代になりました。
人手不足で森の管理が行き届かなくなった地域では、下草の除草にも使用されている話を聞いた時は、度肝を抜かれました。
そのような森では鳥の声がしないそうです。
・・なぜなら餌となる虫がいないから。
虫どころか土壌微生物はどんなことになっているのでしょう。
過去にない驚異的な自然災害が続く中、国土の8割が山地で構成されているこの国で、森の環境崩壊は国の崩壊を意味すると言っても過言ではありません。
森が蓄えた水分は、川に注ぎ、その水は農地に利用されます。
地下水は飲料水に利用されることもありますね。
そして最後は海に注いでいます。
そもそも遺伝子組み換え作物は、
・農薬がいらない
・少なくて済む
という触れ込みでした。
しかし実際は、その作物の害虫や病気はすぐに耐性を付け、今まで以上に散布する必要が出てきました。
しかもさらに強い薬剤を。
その上『作業効率向上』という理由の下、刈り取り直前にも散布するようになったのです。
『何故刈り取り直前に散布すると、作業の効率が上がるの?』
と不思議に思われるかもしれません。
表向きには『乾燥させるため』と主張していますが、実情は『枯れさせている』ということでしょう。
なんたって除草剤ですから。
冒頭のパンから検出される残留農薬の原因は、おそらくこの刈り取り直前に散布した薬剤でしょう。
全粒粉を使用した商品の方が、より高い数値が出ていますので。
一方、国産小麦を使用したものからは出ていません。
この場合、一つ注意が必要なのが【国産小麦使用】と【国産小麦100%】には大きな差があることです。
たった数パーセントしか国産小麦を使用していなくても【国産小麦使用】と表記できます。
これは大豆や他の商品でも同じです。
アメリカでは2017年、
・インフルエンザ
・ジフテリア
・B型肝炎
・肺炎球菌
・新三種混合(はしか おたふく 風疹)
以上5種類のワクチンからグリホサートが検出され問題になりました。
これらのワクチンに共通していたのは、安定剤として使用していた豚のへその緒から精製したゼラチンでした。
この豚たちの餌は、遺伝子組み換えトウモロコシです。
そこに残留していたグリホサートが、へその緒に蓄積したのです。
これは全米の母親に衝撃を与え、世論は一気に
『NO遺伝子組み換え作物』
『YESオーガニック作物』
となりました。
豚で起こり得ることは、人間にも高い確率で起こると考えられます。
例えば直接感染しないとされている鳥インフルエンザも、一回豚に感染すると、人間に感染しやすくなります。
豚で起こることは、注意深く対応する必要があるのです。
この動きはペットフードにもすぐ影響し、アメリカではオープンキッチンで作る手作りフード店がすごい勢いで増えています。
こういった動きは、単なる”はやり物”として報道して欲しくありません。
『なぜそれが流行っているか』
という理由が大切なので。
今一度口に入る物への安全性を真剣に考えるきっかけにしたいです。
『役所が決めた基準値内だから大丈夫』
という他力本願では、自分や大切な家族の健康は守れない世の中になってしまったのですから。