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ふぐの寿司


フグの寿司って見たことも食べたこともないのですが、握り寿司タイプやバッテラのような押し寿司タイプもあるそうです。

そしてフグから見つかったレトロトランスポゾンでsushi-ichi と名付けられたものがあります。

ちなみにレトロトランスポゾン※は、インフルエンザウィルスやエイズウィルスの親戚筋にあたり構造が非常に似ています。

※トランスポゾン=細胞内を動き回る遺伝子のこと。

 ”レトロ”が付くと、RNAから逆転写してDNAを作るタイプ。

『寿司いち』なんてまるでお寿司屋さんの名前のようですが、sushi-ni(すし2) sushi-san(すし3)もあります。

なんとも不思議なネーミングですが、ニュージーランドの研究者が付けたそうです。

この『すし いち』に由来する遺伝子で、ほ乳類だけに存在するものがあります。

peg11/Rtl1と呼ばれるそれは、胎盤形成に大きく関与していることが判明しました。

恐竜から派生した爬虫類や鳥類は、卵で産み育てます。

そこからカンガルーやワラビーなどの有袋類、そして哺乳類が地球上に登場するには胎盤の存在が不可欠でした。

どのタイミングで、胎盤を持つ動物が登場したのかは不明ですが、細胞内にレトロウィルスの一種が感染することで胎盤が形成されることになったのは確かなようです。

長い時間軸をキュッと縮めて一言で言うと『ウィルス感染して胎盤が出来た』ということになりますが、不思議ですね。

進化の過程でウィルスや細菌が関与したケースは少なくありません。

もっとも今日インフルエンザウィルスやアデノウィルスに感染したからと言って、来年目に見える新機能を獲得できるわけではありませんが・・・。

まあ、それなりの免疫力は付くかな。(^_^;)

中学生以降、一回もワクチン接種をしていなかったのですが、数年前に初めてインフルエンザウィルスに罹った筆者。

39℃以上の高熱に頭がガンガンする中、心の中では

「これでこの先数年は、今回の亜種ウィルスにも抵抗できるぞ」

とニヤニヤしていました。

ちなみにこんな時も筆者は、抗ウィルス剤を使いません。

なぜなら抗ウィルス剤は、ウィルスの数は減らしてくれますが、実際に起こっている辛い症状・・頭痛、発熱、咳、鼻水、くしゃみなどを取り除く薬ではありませんので。

ちなみに抗生物質や抗菌剤も同様です。

原因菌に有効な薬剤を選べば、数は減らすことが出来ます。

(原因菌の予想が外れちゃったら尚更無駄ですが)

「解熱剤や咳止めを使えばいいじゃないか」という意見もあるでしょう。

基本的に発熱はウィルスや細菌と闘うため。

鼻水や咳・くしゃみはそれらの排出大作戦を展開中の合図です。

とは言え、咳も続けば安眠が妨げられるし、体力も消耗します。

その他の辛い症状からも早く抜け出したいですね。

こういう時こそ漢方薬の出番です。

例えば咳ならば、上気道や下気道あたりで炎症が起きているわけですが、抗ウィルス剤や抗菌剤は炎症を取る薬ではありません。

辛い症状は”炎症”によって引き起こされているので、”炎症”を鎮めることができれば、咳も改善されます。

漢方薬はそういったことが得意なんですね。

原因となったウィルス・細菌の排出は咳・痰や鼻水に任せ、それによって引き起こされた機能トラブルの正常化を促すのが漢方薬です。

・・・ああ~、咳が辛い。

(腹筋鍛えられる(^_^;))

なんかまとまりのないブログになってしまいましたが、今日はこの辺で失礼します。

竹筎温胆湯を飲んで寝ます。

朝晩ヒンヤリする日が出てきましたので、皆様も感染症にはお気を付け下さい。

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