ドイツの作曲家 フンパーディンクの作品にオペラ『ヘンゼルとグレーテル』があります。
大人になって改めて読むと切ないお話ですが、子供の頃はお菓子の家の挿絵に心が躍ったものです。
同時に青森は、車でちょっと走ればヘンゼルとグレーテルが置き去りにされた森(リアルな森もありますが、木立が続く道は森のように感じられました)がありますので、怖く感じた時期もあります。
オペラを劇場で観る機会は滅多にありませんが、前奏曲はコンサートピースとして演奏されることもあるし、巨匠カラヤンによる指揮のCDなども出ています。
8分半ほどの前奏曲の中に、ドイツの森の風景や、兄妹が森をさまよう不安、お菓子の家が現れる楽しさなどが凝縮しています。
原作からオペラに構成する際、やはり台本を書くのですが、『ヘンゼルとグレーテル』は作曲者フンパーディンクの妹が担当しました。
彼の作品で、今も上演されているのはおそらく『ヘンゼルとグレーテル』くらいだと思うのですが、まさに”兄”と”妹”の絆が起こした奇跡の作品かもしれません。
フンパーディンクは、偉大な作曲家としてだけでなく愛犬家として有名なワーグナーの助手をしていました。
だからと言って、ご本人も愛犬家だったかは定かではありませんが、ドイツと言えば、やっぱり犬は切り離せません。
「ヘンゼルとグレーテルにも、犬が同行していれば良かったのに・・」と子供心に思ったこともあります。
歳を重ね、本格的な犬バカになった今、真剣な妄想を楽しむ(?!)ようになりました。
『もしもリビングの電球が切れたら』の別バージョンです。
(参照ブログ⇒犬オタクの妄想おしゃべり大会)
題して『もしもお菓子の家をみつけたら』byドイツ原産の犬
ジャーマンシェパード
「罠かもしれない。家の周りを一周して確認してくるから、木の陰で待っていて」
グレードデン
「このよだれはね、お菓子の匂いを嗅いだからじゃないよ。いつもだよ」
レンベルガー
「坊ちゃん、お嬢ちゃん、お菓子食べたいの?一緒に食べようか。
高い所の取ってあげるよ」
ワイマラナー
「アタクシ、お菓子なんて甘いものに興味ないので、少しそこで休ませてもらいます。帰る時、また声をかけて下さいませ」
ダックスフント
「君たちの好きな菓子だぞ~、食べ放題だよ。中にはお肉もあるかな?
僕はお肉の方がいいな。壁の近くに穴を掘って、中に入ってみよう!」
シュナウザー
「ねずみ退治は任せて!完璧に追い払うから、ゆっくり食べてね」
ポメラニアン
「何よ、この家!アタシの前に立ちはだかるつもり?!
甘い匂いで誘ったって、その手には乗りませんわ。
坊ちゃん、お嬢ちゃん、アタシの後にしっかりついてきて下さいね」
あくまでも個人の妄想なので、飼い主さんからみたら
「この犬種はこういう性格じゃない!」
というのもあるかもしれませんが、あくまでもお遊びなのでお許し下さい。
あ、最後にまさお君のスペシャルバージョンを・・・
「ほう~、こりゃいいぞ!
坊や、お嬢、お腹いっぱいになるまで食べるんだぞ。
割れないビスケットがあったら、
ワシが頭突きして食べやすい大きさに割ってやるから。
そんでもって、食べ終わったら、お菓子を両手に持てるだけ持つんだ。
来週の日曜マーケットで売って、お揃いの暖かいセーターを買おう」