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その色、必要ですか?~ペットフードに使用される着色料の危険性


カラフルな菓子類は、子供の目を引き、喜ぶことも多いですが、親御さんは

「日常的には与えたくない」

とおっしゃる方が多いです。

一言で”着色料”と言っても、原料は様々ですが、菓子類だけでなくペットフードにも多く使われているのはタール色素です。

パッケージに【赤色102号】とか【黄色4号】【青色1号】というような表記があったらそれらは全てタール色素です。

特に黄色4号は、摂取後1時間ほどで起こる急性毒(じんましん・鼻炎・アレルギー)が問題視され、EUでは厳しく規制されています。

青色1号に関しては、発がん性が認められていて、EUでは禁止です。

ところがこの組み合わせは、黄色+青色で緑色になるので、野菜や抹茶、メロンなどをイメージする加工食品やお菓子、ペット用のフードやビスケットなどにもよく使われています。

またジャーキー類に、肉っぽい色を出すために赤色102号や赤色104号などもよく使われていますが、赤色104号の方は海外の多くの国で禁止されています。

こちらはタンパク質に結合しやすく、熱にも強いのでペットフードやおやつ類にはぴったりですが、発がん性だけでなく遺伝子損傷の可能性も指摘されており毎日食べるべきではありません。

色素類もまた香料と同じように、

『微量しか使わないのでほとんど影響ない』

とか

『医薬品にも使用が許可されている安全なもの』

という意見もあります。

しかしそもそも、ペットが食べるものに着色が必要ですか?

なぜタール色素と言われるかというと、コールタールから得られるベンゼンやナフタリンなどを合成して作っていたからです。

しかし現在はコールタールが原料に使われることはなくなりました。

だからと言って

「な~んだ、じゃあ大丈夫じゃない」

というのは早計です。

確かにコールタールは使われなくなりましたが、代わりに石油を精製する際に出るナフサを原料に使っています。

ちなみにナフサとは、原油を蒸留分離する際出来るので、別名“粗製ガソリン”とも言われています。

そうガソリンから作る色素です。

この時点で、十分危ないのですが食品やペットフードに使う場合は水酸化アルミニウムと混ぜて使うことも多いでさらに問題です。

その理由は、色素だけだと油脂類となじみにくい性質があるからです。

アルミニウムはワクチンのアジュバンド(参照⇒ワクチンの賛否両論)としてもよく使われ、その蓄積がアレルギーやアルツハイマー病の原因ではないかという意見もあります。

(アルツハイマー病については、脳へのアルミニウム蓄積とその関連性を否定する論文も出ていますが、議論に結着がついたとは言えない状況だと思います)

少なくとも近年”アルミニウムフリー”と表記されたホットケーキミックスや制汗剤があるように、アレルギーとの関連は強く疑われています。

実際私も、アルミニウムが使用された制汗剤で、ひどい痒みや肌の黒ずみが出たことがあります。

一度出始めると、量に関係なく、他の化学物質にも過敏になりました。

”アレルギー”と一言で言っても、最近は原因が複雑すぎて特定するのは非常に困難なのが実情です。

痒みや皮膚炎は、犬に多いアレルギー症状ですが、原因は食材だけではなく、色素そのものや色をきれいに出すためのアルミニウムに反応しているかもしれません。

また”無着色”と表記してあっても『発色剤』は使われていることはあります。

何か一つのアレルギーが出ると、予想外のものにも過敏になり、食べられないものがどんどん増えていくことがあります。

そうなると何か病気や怪我をした時、使える薬が限られたり治療の選択肢が狭まることも起こります。

添加物の中でも、タール色素は犬猫にとって全く必要がありません。

製造者側から見ても、それを入れないと安全性が担保出来ない・・という成分でもありません。

『百害あって一利なし』とはまさにこのことです。


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